13.試  験
  13.1 分析試験
  分析試験の一般事項及び分析試料の採り方は、JIS G0303(鋼材の検査通則)の3.によるが、鋼帯又は鋼板の試験成績表にもよることができる。
 
  13.1.1 分析方法は、次のいずれかによる。
 
  JIS G1211 鉄及び鋼中の炭素定量方法
  JIS G1212 鉄及び鋼中のけい素定量方法
  JIS G1213 鉄及び鋼中のマンガン定量方法
  JIS G1214 鉄及び鋼中のりん定量方法
  JIS G1215 鉄及び鋼中の硫黄定量方法
  JIS G1216 鉄及び鋼中のニッケル定量方法
  JIS G1217 鉄及び鋼中のクロム定量方法
  JIS G1218 鉄及び鋼中のモリブデン定量方法
  JIS G1219 鉄及び鋼中の銅定量方法
  JIS G1221 鉄及び鋼中のパナジウム定量方法
  JIS G1227 鉄及び鋼中のほう素定量方法
  JIS G1228 鉄及び鋼中の窒素定量方法
  JIS G1252 炭素鋼及び低合金鋼の発光分光分析方法
  JIS G1253 鉄及び鋼の光電測定法による発光分光分析方法
  JIS G1256 鉄及び鋼の蛍光X線分析方法
  JIS G1257 鉄及び鋼の原子吸光分析方法
 
  13.2 引張試験
  引張試験はJIS Z2241によるが、引張試験を省略し、鋼帯又は鋼板の試験成績表によることができる。
  13.3 衝撃試験
  衝撃試験は、JIS Z2242によるシャルピー衝撃試験方法とするが、衝撃試験を省略し、鋼帯又は鋼板の試験成績表にもよることができる。
  13.4 溶接部引張試験
  溶接部引張試験は、受渡当事者間で協定された場合に実施することとし、試験方法は次の通りとする。
 
  (1) 試験片は、JIS Z3121(突合せ溶接継手の引張試験方法)の3.に規定する1号試験片に仕上げる。
  (2) 試験方法は、JIS Z3121による。但し、試験の頻度等必要な事項については、受渡当事者間の協議による。
  13.5 非破壊試験
  溶接部の非破壊試験は、社内検査により15%以上実施することとし、その試験方法は次のいずれかによる。
尚、抜取り率については客先との協議による。
 
  13.5.1 超音波探傷試験 試験方法は次のいずれかによる。
 
  JIS G0582(鋼管の超音波探傷方法)
  JIS G0584(アーク溶接鋼管の超音波探傷方法)
  JIS G3060(鋼溶接部の超音波探傷試験及び試験結果の等級分類方法)
  日本建築学会「鋼構造建築溶接部の超音波探傷検査基準」
  13.5.2 渦流探傷試験 試験方法は、JIS G0583(鋼管の渦流探傷試験方法)に準拠する。